コトラ
宮崎 達哉 シニアコンサルタント
デジタルシフトが進む中、大手企業でも、旧来ビジネスのデジタル化による変革、あるいはデジタルを活用した新しいビジネスの創出が急務となっています。
そうした中で、例えば、銀行、保険、商社といった新卒採用を中心とした組織設計を行ってきた業界・企業が、デジタル領域でのキャリア採用を積極化する動きが近年顕著になっています。コロナ禍においても旺盛な採用意欲を見せ、実際に多数を採用した企業もあり、当社も貢献の機会を頂戴しています。
採用の具体例としては、大手の銀行や保険会社では、行内のデジタルトランスフォーメーションを横断的に推進する部署を設置し、当該部署において、デジタルマーケティング、データサイエンティスト、PM・PL、セキュリティー、デザイナー等の多様なプロフェッショナルを採用。
また、デジタルの新会社を別途設置し既存の枠組みにとらわれないような働き方を可能としてフリーランスを受け入れる、あるいは、デジタル領域に特化したコーポレート・ベンチャー・キャピタル（CVC）を設置し本業とシナジーを生むような案件への投資の実行を進めるためのキャピタリスト人材の採用などの動きがあります。
こうした動向の中で、大手企業が異業界のデジタル人材に関心を持つような状況が生まれてきていることを実感しています。
デジタル領域のプロフェッショナルにとっては、これまで考えてもいなかった業界・企業での活躍機会が広がっていますので、このような橋渡し役になっていくことにバリューを提供したいと考えています。
候補者にとっては、これまで思ってもみなかった企業への転職で慎重になる場合もあります。
つい先日、転職を支援しメガバンクに入社となった方がいますが、IT企業での経験しかなく、想定していなかったポジションであったということで、紹介から半年間をかけて丁寧な面談を重ねた結果の入社となりました。こうしたご縁をつなげることにも、この仕事ならではの意義を感じています。
