【経理・財務職の中途採用】開示業務や連結決算等の経験を持つ人材のニーズが強い

VRP パートナーズ
村田 輝之
Associate Partner

 昨年のIPOが80社、今年のIPOも100社前後と増加予測で堅調なベンチャー領域。また、成長戦略の一貫で積極的にM&Aを展開する上場企業も、買収した子会社経理の上場水準への底上げ、連結経営の安定化、適時開示等に耐えうる組織力の強化等の理由から既上場領域の経理財務求人も増加傾向にあります。

 現在では、リーマン・ショック以前を上回る水準で求人数も推移し、転職市場は空前の売り手市場に変貌し、優秀な人材の確保は一段と難しくなっています。

 特にIPO準備、既上場などステージを問わず、即戦力のスタッフ〜ミドルクラスで、開示業務や連結決算等の経験を持つ人材のニーズは強く、紹介会社から100社程度の案件を示される方もいます。

 例年夏はボーナス前後に転職に動く方が多く人材が流動化する時期でもあるのですが、今年の夏は例年の動きと異なり、転職への動きが鈍っています。

 今年は昨今の景況感もあり、夏の賞与は例年よりも良く、また冬の賞与も期待できることから、いわゆるボーナス商戦のような人材の流動化が夏にあまり起こらなかったこと、また企業側も優秀な人材の流出を防ぐため、待遇面の改善を図ったことから、繋ぎ留め効果がある一定出ていると思われます。

 このように、特定の求職者層(即戦力スタッフ〜ミドルクラスで、開示業務や連結決算経験者等)への求人の一極集中、また、積極的な転職希望者の絶対数の低下、そして転職希望者も求人をかなり選別していることなどを認識の上、採用活動を進める必要があります。

 採用を成功させるには、余裕を持ったスケジュールで、どこの企業も欲しがるような経験を持った方の応募が来るのを長期的に待つか、理想的な経験を持った人材像に固執せず、現組織の強み・弱みを把握し、現メンバーと補完関係ができる方を採用し、組織全体を強化していく視点で採用を進めるか考える必要があります。

 また転職希望者には、採用側の期待と、入社後のキャリアパス等をしっかりと伝え、モチベーションを高めてもらうこともより大切になってきています。

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