人材採用

【著者が語る】採るべき人 採ってはいけない人 採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術

概念化能力開発研究所

概念化能力開発研究所
奥山 典昭 代表取締役

「頭がよさそう」「やる気がありそ う」「真面目そう」だと思って採用した新入社員たちの多くが、入社後数カ月を持たずして正体を現します。

「言われたことしかできない」「誰もいなければサボる」くらいならまだかわいいものですが、「周囲に会社の悪口を吹き込むなどの扇動行為を繰り返す」「自分の不利益をすべて会社のせいにして労働問題を提起する」などの問題行動が会社を苦しめるケースも少なくありません。

「採用」は本当に怖いものです。人を採用しないと会社は成長できませんが、無防備な採用は会社を滅ぼします。にもかかわらず、わが国の採用現場は 「期待」に満ち溢れるばかりで「リスクマネジメント」の概念はなかなか差し込まれません。

「新卒採用のどこにお金と労力を注いでいますか」と問われれば、今、ほとんどの採用関係者が「応募者を集めること」と答えるでしょう。「応募者の見極め」への注力を高める採用は、なかなか現実のものになり得ません。「応募者への向き合い方」がわからないからだと思います。

私たちは「アセスメント」という最先端の行動分析手法を駆使して、年間約2500人の大学生と向き合い、クラ イアントの新卒採用を支援しています。「応募者へ向き合う」は私たちの生業そのものですが、昨年、そのノウハウの理論体系を公開することを思い立ってこの本を書きました。

理論を知ったからと言って、採用に与えられた限られた時間の中でプロのような行動分析を実践できるわけではありませんが、採用関係者が進むべき方向に安心して進めるようになることの価値は大きいと思います。

「受験で使う頭と質の高い仕事をするための頭は別物」「やる気や誠実さを短時間の面接で見極めることはできない」「採用面接で見えた長所はなぜ入社後に色褪せるのか」「極端なスピード礼賛は会社を弱くする」…、常識的な通念に縛られて応募者の心に向き合えない採用の愚かさと怖さに触れた本書第一章の内容の一部です。無思考な採用は必ず悲劇を招きます。

概念化能力開発研究所

奥山典昭 著
秀和システム、1,400円+税

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