人材育成

【著者が語る】これからの「できる課長」の条件 今の時代に必要なリーダーとは?

ベリタスコンサルティング

ベリタス・コンサルティング
坂尾 晃司 代表取締役

当社は人事制度構築や人材育成などのサービスを提供していますが、最近、管理職育成・強化の依頼が際立って増えています。一時期、管理職の存在意義が問われるようになり経営層と一般社員だけの階層のない会社がもてはやされたこともありましたが、やはり多くの会社では管理職の役割は重要だと再認識する企業が多いようです。

管理職としての職務を果たすためには、問題解決を行うためのスキルや知識を備えていることも必要ですが、何よりも上席者としての心構えを理解して日頃から実践し、部下に信頼される存在となっていることが重要です。企業組織は言うまでもなく人の集まりですから、いかに上司といえど部下に信頼されていなければ、組織としての成果をあげ続けることはできません。

経験の少ない管理職ほど上司としての権力をカサに着た、あるいは剛腕にものを言わせた「権力と腕力のマネジメント」に陥りがちです。しかしこうしたマネジメントで部下を心服させることはほとんどの場合難しいでしょう。やはり上司たるもの、率先垂範して部下に信頼される言動を取り、公平かつ適切な判断で組織を正しい方向に導いていく力量が求められます。

よく言われることですが、一プレーヤーとして優秀だった人が管理職として優秀とは限りません。部下ができない理由を理解できず、高圧的な態度で臨んでしまう人も多いようです。むしろプレーヤーとしての優秀さと管理職としての優秀さとは別物であり、あまり相関がないと考えた方が、うまく行くケースが多いように感じます。

この本では、初めて管理職となった人や昇進して日の浅い人を対象に、管理職として求められる内容を分かりやすく解説しました。日頃から気を付けておくべきこと、頭に入れておくべきことを54のポイントに絞ってありますので、無理なく読み進め、頭に入れることができます。

管理職経験の長い人も、初心に還るという意味で読んで頂けると新しい発見があるかもしれません。ぜひ参考にして頂き、職場でのマネジメントのレベルを高めていって頂きたいと思います。

ベリタス・コンサルティング

坂尾晃司 著
明日香出版社、1,500円+税

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坂尾晃司

ベリタス・コンサルティング 代表取締役/1989年東京大学卒業、リクルート入社。大手企業からベンチャーまで約300社の採用支援に携わる。1995年、 同社の組織・人事コンサルティング室設立に参画。2000年に独立し、ベリタス・コンサルティングを設立、代表取締役就任。

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